アップデート 2023年9月

JRPGファンの皆様、こんにちは! 日本はとうとう秋になりまして、すっかり暑さも落ち着き、夜も涼しいくらいになってきました。色んなお店にハロウィングッズも並び始めています。今年も渋谷のスクランブル交差点はまたえらいことになるのでしょうか。(日本の渋谷にはスクランブル交差点という場所があるのですが、1日の間に数千人の歩行者が行き交って、ハロウィンのときには仮装した人たちでいっぱいになるのです。ビデオを撮る人もたくさんいます)

それはともかく、お祝いしましょう! ついにプロジェクト1周年となりました。もう1年が経ったとは思えないですね。

今月もアップデート報告がありますので、是非お楽しみください。

開発アップデート

プロジェクト1周年企画ということで、
今回の月報は金子に代わり、ディレクターの関谷からご報告します。

『ARMED FANTASIA』2023年9月プロジェクト月報

皆さま、こんにちは。
『ARMED FANTASIA』でシナリオディレクターを務めている関谷です。

某オマケが本体の分冊百科にて「東宝怪獣コレクション」なるシリーズが刊行中なのですが、数号分のパーツの最後の尻尾が揃って、キングギドラ(1964年版)が完成しました。

このキングギドラは体高100メートル設定で、ゴジラ(二代目)の2倍くらいあるんですが、同スケールのゴジラと並べると映像で見るよりずっと体格差が大きくて面食らいます(実際は二代目ゴジラはまだリリースされてないので、同じ体高のメカゴジラで比べてます)。

質量差こそフィジカルパワーの優劣の源。
本来なら、こんなデカイやつに勝ち目なんてないよなあ。
ながーい尻尾だけで、ゴジラの全長くらいありそうですもの。

さて、私のデスクトップ怪獣談義はともかくとして時間の経つのは早いもの、9月30日をもちましてプロジェクト1周年となります。
皆さまのご支援・ご声援のおかげで、スタッフ一同、今日も開発作業を頑張れております。ありがとうございます!

フィールド関連

コンセプトアート

引き続き、ダンジョンやタウンのイメージを設定画として起こす作業を進めています。

とくにタウンは外観的にもユニークな特徴付けがなされているので
新たなロケーションにたどり着いたときに、きっとワクワクしてもらえると思います。

ロンデニアムは「大昔に錬金術が発展していた世界」という設定なのですが、
イングラムたちの生きている現代はだいぶテクノロジーは後退してしまっているものの、
あちこちに錬金術を利用した装置が散見されて、これも世界観の彩りとなっています。

とくにタウンは外観的にもユニークな特徴付けがなされているので新たなロケーションにたどり着いたときに、きっとワクワクしてもらえると思います。

ロンデニアムは「大昔に錬金術が発展していた世界」という設定なのですが、イングラムたちの生きている現代はだいぶテクノロジーは後退してしまっているものの、あちこちに錬金術を利用した装置が散見されて、これも世界観の彩りとなっています。

ちなみに、登場する乗り物もアルケミーエンジンという動力で駆動していたりします。

再掲となりますがアルケミーエンジンの設定画です。緑に光る不思議ヂカラ、それが錬金術!

ホワイトモデル

物語序盤に登場するタウンやダンジョンのホワイトモデルにモデリングした壁や装飾が反映され、見た目が日々いい感じに進化しています。
ウェスタンパンクという独特の世界観を説得力あるデザインとしてまとめてくれているのは、アート班の手腕によるところが大きいです。
皆さんにも早くゲーム画面でお見せしたいです。

1年前のキャンペーン中に公開した設定画のタウンも
モデルに落とし込まれ、あちこち歩き回れる状態にまで進行しております。
「へえ、こんなところも昇れるんだ」みたいな遊びが仕込まれていて、タウン散策も楽しいことになりそうな予感がします。

さらに、一部のガジェットやダンジョン内のギミックも実際に機能するようになってきました。
こちらはプログラマー班の頑張りの成果です。
でっかい箱をキャラクターで押し引きして床スイッチに乗せて扉が開くと「ああ…精神的続編だなぁ」と感慨深いです。

1年前のキャンペーン中に公開した設定画のタウンもモデルに落とし込まれ、あちこち歩き回れる状態にまで進行しております。
「へえ、こんなところも昇れるんだ」みたいな遊びが仕込まれていて、タウン散策も楽しいことになりそうな予感がします。

さらに、一部のガジェットやダンジョン内のギミックも実際に機能するようになってきました。
こちらはプログラマー班の頑張りの成果です。
でっかい箱をキャラクターで押し引きして床スイッチに乗せて扉が開くと「ああ…精神的続編だなぁ」と感慨深いです。

このタウンです。汽車の上も歩けたりします。実はタウン名も決まってはいるんですがまだ内緒です。

シナリオ関連

メインシナリオ

「引き続き執筆中。順調に苦悩中」
これは先月の金子さんの報告ですが、シナリオは着実に書き進んでいるのですが、文字上での状況はまったく変わっておりません。
詳細をお伝えすることはイコール物語のネタバレにつながってしまうので、今後も似たような報告になりそうなのですが、ご容赦いただけると嬉しいです。

余談になりますが、
金子さんのシナリオは上がってくると、当初の打ち合わせになかった活劇シーンが大暴れしていることがよくあります。
第三者として読むなら笑うだけで済むのですが、そのあと作業に落としこむアレコレが大変だったりします。

『ワイルドアームズXF』でも「シャルトルーズ(敵幹部)が部下から主人公たちの進軍の報告を受ける」という、ただそれだけのプロットに対して、
「ゴメン、つい筆がのった」という件名と共にメールされてきたシナリオテキストでは
シャルトルーズが報告を行った部下の首根っこを掴んで腐らせ粛清するシーンになっていました。
えーーー!?
ここから、シャルトルーズの腕は負の生命力を持つという設定が急遽追加され、
最終的に素手でシュトラルゲヴェイアの光線すら受け止めるようになったわけです。

もちろん開発都合によって金子さんのシナリオどおりに着地せず、演出を調整するケースも多々あるのですが、
金子シナリオの初稿は大概世に出ている展開より凶暴なんだよ、ということをリークしておきましょう。

余談になりますが、金子さんのシナリオは上がってくると、当初の打ち合わせになかった活劇シーンが大暴れしていることがよくあります。
第三者として読むなら笑うだけで済むのですが、そのあと作業に落としこむアレコレが大変だったりします。

『ワイルドアームズXF』でも「シャルトルーズ(敵幹部)が部下から主人公たちの進軍の報告を受ける」という、ただそれだけのプロットに対して、「ゴメン、つい筆がのった」という件名と共にメールされてきたシナリオテキストではシャルトルーズが報告を行った部下の首根っこを掴んで腐らせ粛清するシーンになっていました。
えーーー!?
ここから、シャルトルーズの腕は負の生命力を持つという設定が急遽追加され、最終的に素手でシュトラルゲヴェイアの光線すら受け止めるようになったわけです。

もちろん開発都合によって金子さんのシナリオどおりに着地せず、演出を調整するケースも多々あるのですが、金子シナリオの初稿は大概世に出ている展開より凶暴なんだよ、ということをリークしておきましょう。

コンテ

順次イベントコンテを作成しています。

金子さんの執筆したシナリオはまず、私やチーフディレクターにしてコンテマンの石井さんが内容を精査するのですが、
本日渡されたシナリオテキストを受け取って石井さんが無言で天井を見上げていました(上記参照)。
きっと天井にいる高次存在に導きを仰いでいるんでしょうね。私には見えませんし聞こえませんけど。

「大変なのはわかる。でも面白いでしょ」とやりきった笑顔の金子さんに、
チラッと目をやったあと、再び無言で天井に顔を向ける石井さん。

金子さんの執筆したシナリオはまず、私やチーフディレクターにしてコンテマンの石井さんが内容を精査するのですが、本日渡されたシナリオテキストを受け取って石井さんが無言で天井を見上げていました(上記参照)。
きっと天井にいる高次存在に導きを仰いでいるんでしょうね。私には見えませんし聞こえませんけど。

「大変なのはわかる。でも面白いでしょ」とやりきった笑顔の金子さんに、チラッと目をやったあと、再び無言で天井に顔を向ける石井さん。

やんちゃアクション満載のイベントシーンはこんな男たちの苦悩の連鎖から生まれています。
みんなで石井さんの真上にいる高次存在を応援しよう!(他人事)

デザイン関連

キャラクター

引き続き、キャラクターデザイン、3Dモデルおよびモーションを作成しています。

メインキャラクターのデザインが一通り落ち着き、サブキャラクターや村人NPCのデザイン作業が始まっています。
イングラムたちパーティーメンバーやイコノクラスタ以外にも、
金子作品特有の癖のあるキャラクターが多いので、
デザインも面白く仕上がるといいなぁと思いながら日々の発注作業を進めております。

引き続き、キャラクターデザイン、3Dモデルおよびモーションを作成しています。

メインキャラクターのデザインが一通り落ち着き、サブキャラクターや村人NPCのデザイン作業が始まっています。
イングラムたちパーティーメンバーやイコノクラスタ以外にも、金子作品特有の癖のあるキャラクターが多いので、デザインも面白く仕上がるといいなぁと思いながら日々の発注作業を進めております。

カイジュウ

引き続き、カイジュウデザインを作成しています。

少し愚痴をこぼします。
カイジュウデザインは石井さんと開発のビートライブさんが行っております。
ビートライブさんのデザイン画は速やかに共有していただけるので問題ないのですが、なぜだか石井さんの最新デザイン画は私に共有されないことがよくあります。
ナンデ?
「ここがガパっと開いて光線を出す」とか「色違いはここの部分を変えよう」とか
仕事場でカイジュウのあれこれを打ち合わせしているとき、聞こえてくる言葉の端々から姿形を想像するしかないもどかしさ。
まあ、しばらく経って全体共有されるタイミングで把握できるからいいんですけど…
でも、もっかい言います。
石井さんナンデ?

カイジュウの3Dモデル、およびモーションも順次作成しています。

デザイナーに対してのカイジュウのモーション指示は金子さん自ら出しているのですが、
口頭で伝わりにくい場合、実際に演技をしてみせています。仕事場に突如まろびでるカイジュウ!
オトナの仕事にもいろいろあるんだなぁと、いつも思います。

でもそういう好例が間近にいるおかげで
深夜帰宅中になんとなくボリス・カーロフのミイラ男の真似をしたくなって歩いていたところを
不審に思った警官に呼び止められたときに、
「いやあ、仕事の演技の練習をしていまして」と咄嗟の出まかせでごまかせたのも確かです。

デザイナーに対してのカイジュウのモーション指示は金子さん自ら出しているのですが、口頭で伝わりにくい場合、実際に演技をしてみせています。仕事場に突如まろびでるカイジュウ!
オトナの仕事にもいろいろあるんだなぁと、いつも思います。

でもそういう好例が間近にいるおかげで深夜帰宅中になんとなくボリス・カーロフのミイラ男の真似をしたくなって歩いていたところを不審に思った警官に呼び止められたときに、「いやあ、仕事の演技の練習をしていまして」と咄嗟の出まかせでごまかせたのも確かです。

ラスボス

先月の報告にあがっていたラスボスですが、
順調に進捗し、デザインもほぼほぼまとまってきています。

しかし、イングラムたちホントにこいつに勝ち目があるのかな? と思わずにはいられない威圧感。
尻尾もながーいぞ!

先月の報告にあがっていたラスボスですが、順調に進捗し、デザインもほぼほぼまとまってきています。

しかし、イングラムたちホントにこいつに勝ち目があるのかな? と思わずにはいられない威圧感。
尻尾もながーいぞ!


というわけで、今月の月報でした。
今後も『ARMED FANTASIA』を宜しくお願いいたします!